[立野窯日記]2011年12月

中野純ウェブサイトは、LinkIconhttp://www.junnakano.com/へ移転しました。
このtatenogama.comのアドレスはアーカイブとして当面残してあるものです。

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2011/12/14(水)金沢展終了御礼。



金沢・香林坊大和さんでの作陶展は、おかげさまで無事終了いたしました。


金沢での初めての個展ということでぼく自身たいへん楽しみにしていたのですが
金沢市内を始め、石川県内、また同じ北陸地域である福井、富山、
また遠くは東京、神奈川、千葉、愛知、大阪、兵庫、高知など
さまざまな地域からたくさんの方がお出掛けくださいました。

もちろん初めての方がほとんどで
大和さんのお客様が主に来場されたのですが
「○○さんからお知らせしていただいて」といって訪ねてくださった方も多くおられ
またぼくのお客様で他の地域の方が「金沢だったら行ってみようかな」といって
観光を兼ねて遠路来てくださった方もあり
たくさんの方に応援していただいていることの有り難みをあらためて感じた
金沢デビュー展となりました。

いただいたご感想も
「こんなに植物の種類によって色が違うのを初めて見ました」
「どれも本当に優しい色ねえ」
「私こういうシンプルな落ち着いた色って好きだわ」
などなど
ぼくがこれまで取り組んできたいろいろな灰釉それぞれの自然な色合いを
たくさんの方が楽しんでくださり
たいへん手応えのある1週間となりました。

お出かけくださいましたみなさま、
遠く近く応援してくださいましたみなさま、
またお世話になりました大和美術部スタッフのみなさま、
本当にどうもありがとうございました。


また、大和さんのご協力を得て今回も実施しましたチャリティ箸置プロジェクトでは
出品した箸置50個がおかげさまで無事完売いたしました。
ご賛同くださいましたみなさま、どうもありがとうございました。
募金箱の中身を確認したところ
50個で50,000円のはずが、1,000円多く入って51,000円入っておりました。
どなたか、ご厚意で寄付をしてくださった方があるようです。
重ねて御礼申し上げます。

この売上金51,000円は、中野が工房に戻りましてから
責任を持って日本赤十字社の東日本大震災義援金口座に入金いたします。
また手続きが済みましたらあらためてご報告します。





大和さんには次回のお話もいただきました。

お客様からも
「また金沢に来てくださいね」
「やる時はまた教えてね」
と何人もの方が帰りがけに声をかけてくださいました。
今回いただいたご感想やいろいろな刺激を糧に
次に向けて制作に打ち込みたいと思います。

他の個展のスケジュールもありますので
いつ頃というのは今すぐはまだ決められないのですが
決まりましたらまたお知らせしたいと思います。




昨日の搬出を終え、明けて今朝の空は雲ひとつない快晴。

南に向かって左手には幾重にも重なる山並みが薄もやの中に浮かび上がり
右手には遠くに黒く日本海が見え
上空には18夜の月が青空の中に静かに浮かんでいました。

この1週間は初雪があったり曇天と雨が行ったり来たり、
北陸地方ならではの天候の続く毎日でしたが
個展終わった翌日のこの快晴は
金沢の街が個展の成功を祝ってくれているようで
ひとりなんだかうれしくなりました。

1週間の滞在を通してこちらの方々の優しさに触れ、
またこの街が持つ文化的な雰囲気と
なによりおいしい日本海の冬の海の幸を堪能し、
金沢がすっかり好きになりました。



金沢にも少しずつ根付いていけたらいいな、と思っております。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。



2011年12月14日朝 金沢初個展を終えて

中野 純




2011/12/7(水)金沢展が始まりました。


昨日、無事に搬入を終え、
いよいよ本日12/7(水)より、香林坊大和さんでの個展が始まりました。

金沢でははじめての個展となります。

あ、北陸地方全体でもはじめてですね。


個展のタイトルは「 natural colors 」
いろいろな灰釉の優しい色合いを楽しんでいただけるラインナップとなりました。

2011daiwa_01.jpg2011daiwa_02.jpg2011daiwa_03.jpg2011daiwa_04.jpg
左から白釉(藁竹灰釉)大壺、松灰釉波文楕円鉢、藍灰釉茶碗、櫟灰釉花器

蹴轆轤による昔ながらの成形と、灰釉のアースカラーな色合いを大切に制作した、
湯呑や飯碗、鉢などの食器から花器、茶器まで100点余を出品しております。

お近くの方、どうぞお出掛けください。
会期中は会場におります。どうぞ気軽に声かけて下さいね。

「中野 純 作陶展 - natural colors - 」
 ◎会期:2011年12月7日(水)〜13日(火)(最終日午後5時閉場)
 ◎会場:香林坊大和 6階 ギャラリーKOHRIN

くわしくはこちら。(スクロールして下の方にあります)




2011/12/5(月) 広島展のDMができあがりました。


少し前に、広島展のDMが刷り上がってきました。

すでにtwitterではお知らせしているのですが
肝心のサイトの方がそのままになっていたのでお知らせです。

20111205-01.jpg

会期は年明けて1月12日(木)から18日(水)まで。
場所は広島の地場の百貨店の福屋さんです。

くわしくはこちら。


DMご希望の方はコンタクトフォームよりお知らせください。





工房前の里山がだいぶきれいに色づいてきました。

楢の木々なのでそんなに「紅葉」という感じでもないですが
この黄色から橙色のグラデーションはとても好きで、穏やかな里山らしい風景です。

20111205-02.jpg


金沢出発前の静かな一日。

明日はいよいよ搬入のために金沢入りです。



2011/12/2(金) 「自分の作りたいものを作り続けて下さい」


今日は金沢展に出品する作品の発送を済ませてから
いつも応援してくださっている方にご招待を受けての食事会のために東京へ。

連れていっていただいた店は知る人ぞ知る焼き鳥屋さんだとかで、
もう何十年も変わらない店内は抑制が利いていて、とても居心地よかったです。

それになにより、大将こだわりの焼き鳥がおいしかった!

銀のやかんでお燗して注いでくれる日本酒がまた焼き鳥に合う!



その応援してくださる方は、
ぼくの作品やもの作りへの姿勢をありがたいことにとても評価して下さっていて
大きな注文をくださったり、時折こうして食事会をしてくれます。

毎回、芸術談義に花が咲くのですが
宴席のさなか、その方が言われた言葉に心底勇気づけられました。

「自分の作りたいものを作り続けてください」

「たとえ生きているうちに評価されなくても…それは仕方がない」



本当に、この言葉に尽きている!

そう思いました。

いろんな方がそれぞれにぼくのことを思っていろんなアドバイスをくださるのですが
こんなにも的確にして簡潔な言葉を他に知りません。

おかげで次の日は一日中躁状態で
工房内でひとりで歌いながらぴょんぴょん飛び跳ねていました(笑)。
こんなとこ人には見せられないなー(笑)。

適切な時に、適切な言葉で言われたことはこんなにも力を持つんだなあ、と
あらためて感じます。

Iさん、どうもありがとうございました。




2011/12/1(木) 初冬の室内楽コンサート


母が出演した室内楽コンサートを聴きに東京まで出掛けてきました。

この室内楽コンサートは母が企画して、気の合う音楽家との共演で
もう何年も続けているものです。

やっぱり生音はいいですね。
フルートのソロあり、歌の曲あり、トリオありで
クラシックにまるで疎いぼくでもとても楽しめるコンサートでした。
市ヶ谷ルーテルはキャパが200人ほどで演奏が近く感じられるのもいいです。

母は演奏会前には「来年はお休みする」と宣言していたのですが
終わった打ち上げの席では「来年何月頃だったらいいかしら…曲は…」と早くも言い出して
「おいおい話が違うじゃん」と聞いてて内心思ったのはここだけの話(笑)。
共演の方々もみなさんお忙しい方で弾きたい曲もそれぞれにお持ちのようなので
スケジュールと曲の擦り合わせが大切なようです。
お互い弾きたい曲名を出してあーだこーだ言い合うのをはたで聞いてるのはとても面白くて
いいなーと思いました。

また次回が決まりましたらここでもご紹介します。たぶん来年の秋頃になるようです。




さて、工房に深夜1時頃戻り
明日には作品を金沢に向けて発送することになっているので、徹夜でその準備。

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