[立野窯日記]2011年4月

中野純ウェブサイトは、LinkIconhttp://www.junnakano.com/へ移転しました。
このtatenogama.comのアドレスはアーカイブとして当面残してあるものです。

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2011/4/28(木)新緑。


20110428-02.jpg

窓越しに見る向かいの里山。
日一日と緑が濃くなってきます。

新緑と呼べる頃もあと少し。
これから夏の間は草刈りも大変です。

2011/4/25(月)作業日誌。


20110428-01.jpg


松屋さんでの個展まであと40日あまり。

成形作業はそろそろ終わり。
これから釉掛け&本焼きの日々が始まります。
本焼き→窯が冷めたらすぐ窯出し→次の窯詰め→本焼き、の繰り返し。
朝昼夕、早朝だろうが深夜だろうが関係なく
窯の都合に合わせての不規則な生活。

灰釉の場合、釉掛けは一番神経を使います。
どんなに時間をかけてじっくり成形してきたものも
たった数秒の釉掛け作業で失敗したらそれまで。
何秒釉桶に漬けるか、作品の形状によっても変わってきますし
さっと上げるかゆっくり上げるか、水打ちするかしないか、
釉の切り方、垂れた部分を指で均すか均さないかなどなど
気を配らないといけないことがたくさん。
だいたいは経験でわかりますが
それでも失敗することも少なくありません。

瞬発の気合いが必要なので
気持ちのコンディション作りも大切です。
疲れが残っていたり、寝不足でなんとなく気が乗らなかったりするととうまくいきません。

さて、個展まで40日間のマラソンです。





冒頭の写真は工房から眺めた、向かいの里山の夜明け前のシルエット。

「春はあけぼの。やうやうしろくなりゆく山ぎはすこしあかりて…」

夜中に起き出して作業していたら、外が明るくなってきました。
しんとした冷たい空気が気持ち良いです。

2011/4/24(日)「朝日ににほふ山桜花」


20110424-01.jpg

山桜は園芸種のソメイヨシノよりも花の時期が若干遅いんですよね。

またクローン種のソメイヨシノが一斉に咲き始めるのに対して
山桜は木々それぞれに個性があって、
同じエリアにあっても早咲きもあれば遅咲きもあります。

工房前の山桜がようやく満開を迎えました。
昨日の大風、大雨にも耐えて、今朝もまだ花を咲かせてくれていました。

雲ひとつない快晴。ひんやりした朝の空気と暖かな春の陽射しが心地よく、
近くを一回り散歩。
苗の植えられたばかりの田んぼの水面に里山と青空が映り込んでいます。

中央に咲いているのが、うちの入り口脇に一本立ちしている山桜。桜の陰に工房があります。

「敷島の 大和心を問はば 朝日ににほふ 山桜花」

この本居宣長の歌は、戦時中、戦意高揚に利用されて汚されてしまいましたが、
本来は日本人の心のあり様を、
山の中で他の木々と共存しながら競争しながら自立して立ち、
枝を高く伸ばして静かに花を咲かせる山桜に託したもの。
花も人を楽しませるためのものではないから、近くにある木の花は高く見上げないと見えません。
(山桜は樹高も高いものだと20mを超えます)
その姿には、人に媚びない誇り高さと自立して生きているたくましさを感じます。

山桜は花の時期が遅いが故に
花が散る頃にはもう新緑が芽吹き、緑濃くなり始めます。

戦時中に喧伝されたような、散り際の美しさを賛美する歌などでは決してないと思います。

20110424-02.jpg


高校の授業で習ったもののずっと忘却の彼方にあったこの歌を思い出させてくれたのは
先日17日、母校の高校で行われた古文の安東先生の最終講義。

先ほどの本居宣長の歌を引用しながら
日本の心というものは言葉で説明できるものではない、
最終的には「朝日ににほふ山桜花」という情景でしか語れないように
思想や生きる意味とかを言葉につらねるよりも和歌という形式がふさわしいのではないか、と
「昔も話したと思うけどどうせ覚えてくれてないだろうから」と言いながら
講義してくださいました。

「思想とか、生きる意味とかは、「ことば」で伝えようとすると、
どこかで抜け落ちてしまうものがあるのではないか──」

この問いはぼくにとってもリアルなもので
大学で社会学をかじって、卒業後は編集者稼業も(ほんの3年ですが)経験したものの
結局黙々と粘土いじりをしている今が一番自分の性に合っているのは
今の仕事が、ことばに頼る度合いが少なくて済んでいるからかもしれません。



卒業20年目にしてあらためていろいろなことを考えさせていただきました。
安東先生、どうもありがとうございました。

それにしてもこの最終講義にしてこの山桜。
なんというタイミングのよさ。
なによりよい復習になりました(笑)。


蛇足ですが
山桜は木によって咲く時期が違うという件。
この写真でもよくわかります。
うちの工房の2階から見た向いの里山の景色なんですが(角度は若干違いますが)

20110412-01.jpg2011年4月12日
       ↓
20110421-01.jpg2011年4月21日

4/12にはまだ桜の上方にある楢の木はまだ芽吹いていませんが
4/21の写真では花のように一面に若葉をつけています。
桜は花びらを落として褐色の新芽が小豆色のような色合いを見せてくれていて
左には別の桜が満開の花をつけています。

写真からは見切れていますが、手前側の写真の左外側に、冒頭の写真の山桜も花を咲かせてくれているわけです。




2011/4/22(金)DM制作のこと。 


立木先生に撮影していただいた今回の個展DM用カット、
どれを使うか悩んでいたら、印刷屋さんがカラーカンプを出してくれました。

20110418-01.jpg

今回初めてお願いする県内の印刷屋さんなのですが
担当の方がとても丁寧に対応してくださって、ありがたいかぎりなのです。

しかもその印刷屋さん、今は珍しいドラムスキャナーを持っていて
立木先生の4×5のポジもそれでスキャンしてもらっています。
今日、打ち合わせで印刷屋さんに伺ったらそのスキャナーを見せてくれて
しかも実際にスキャンするところを実演してくれました。
実演してくれたエンジニアさんは
「いやーやっぱりドラムだと上がりがちがうんですよねー
 でも今はほとんど出番がなくって…」
と、今回のこの仕事を楽しそうにしてくれていて、ぼくまでうれしくなりました。

こだわりをもつ職人さんと話すのは楽しいです。


初校、再校、念校まで出してくれて、本印刷へ。
29日に届けていただけるそうなので、仕上がりが楽しみです。




2011/4/17(日)高校の先生の最終講義。 


今日は高校時代にお世話になった3人の先生方の定年に合わせて同期で企画した最終講義のために
20年ぶりに母校に出掛けてきました。

すっかり様子の変わってしまった、駅から学校までの通学路。
地下の視聴覚室に集まったのはアラフォーのおっさんが100人余り(笑)(うちは男子校なのです)
いやーなんともはや、むさ苦しい感じでした。

先生方も、昔は名前を呼び捨てでよくぼくらを怒鳴っていたのに
今日は「○○さんは…」などさん付けで名前を呼んだりして
やんちゃなティーンエイジャーを前にするのと勝手が違うのか終始照れ通し。
なんだか微笑ましくも楽しい最終講義となりました。

20年前はここで授業を受けてたんだなあ。
理由のない鬱屈した気分と、将来に対する漠とした不安と、根拠のない自信だけを胸に秘め。

それが今や中年にさしかかり、いろいろなことがいいことも悪いことも見えてきて
でも未だに変わらぬ初期衝動だけは持て余し…。
成長してないよなあ、と自分を残念に思いつつもなんだか可笑しくて
内心くすくす笑ってしまいました。

その後の謝恩会、2次会と、楽しくも感動的な一日となりました。

やっぱり中高の、お互い全然出来上がっていない時代の同期っていいなあ。

最終講義をしてくださった先生方、企画してくれた同期幹事の面々、
どうもありがとうございました。





そうそう、話は変わりますが
学校に行く前に松屋さんに寄って打ち合わせをしてきました。
(それで少し講義に遅れちゃったのですが。ったく38にもなって授業に遅刻する自分って…(笑))

で、箸置のチャリティ販売の許可を頂きました。

「寄付先は赤十字社に限定されますが…」とのことでしたがまあそれは想定内。
箸置は松灰釉、櫟灰釉、藁竹灰釉(白釉)、藍灰釉の4色展開です。
乞うご期待!




2011/4/16(火)チャリティコメントその2。 


チャリティへのコメントをまたいただきました!
同じくご了解を得てご紹介させていただきます。


●M.H.様(愛知県)
先日は花器を送っていただきまして御手数かけました。
早速鎮魂の気持ちを込めて、我が家に咲いていた白いデージーを生けてみました。
白い花器に白い花、祈りをささげるような・・・

終息には100年を要するとか、年とってきた私には気が遠くなるはるか向こうの
スタンスですが、自分なりに継続的な貧者の一灯を続けていきたいと思って
おります。
世の中、自粛自粛で経済活動が沈滞してしまっています。是もまた、深刻
な問題となってきそうです。
生かされている意味を深く心に刻み込んで、日々を大事に暮らしていきたいものです。




●Y.H.様(東京都)
作品届きました。

期待にたがわぬ、というか、期待以上の作品をお送り頂きました。

手に取ってみると、丁寧にしっかり作ったのが伝わってきますね、
大きさからすると意外なまでの重量感があって。

持ってるだけでなんか嬉しくなってしまう感じの作品でした。


ツイッターで募集を拝見した瞬間に真っ先に手を上げたのは間違ってなかったです。

趣旨も含めて、いい機会を作って頂き、ありがとうございました。


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みなさま、あたたかなコメントありがとうございます。


今日、お一人の方から手紙を頂戴しました。
同封されていたのはなんとぼくの名前で振り込まれていた義援金20000円の受領証。
「私に持っている必要もないので送らせていただきました」とのこと。
おそらく、確定申告の寄付控除に使えるようにというお心遣いなのだと思います。

今回、ご自身で寄付していただくようにとチャリティの方法を決めたところ
ある親しい方からアドバイスを頂戴しました。

「チャリティをするのだったら、せめて一度中野さんのほうに集めて
 中野さんからまとめて振り込んだ方が寄付控除に使えますよ」

ぼくのことを考えてくださって、とてもうれしいアドバイスだったのですが
今回、ぼくにはひとつ考えていることがありました。
それは、それぞれの方にご自身の手で寄付金を送ってほしいということ。

恥ずかしながらぼく自身、今回の震災が起きるまで
買い物ついでに小銭を寄付するということはありましたが、
お札の額の寄付をしたことはありませんでした。
でも、今回、まずは自分がやってみようと思って振込をしてみると
思っていたよりもなんともあっけないもので。

なーんだ、こんなに簡単なことだったのか。

この感じを一緒に体験してもらえたらなあ、と思ったのです。
あと義援金詐欺が広がっているというニュースもあったので
余計なご心配をかけないよう、できるだけ明朗会計にしたいということもありました。
それで、手続きはご自身でという形にさせていただいたわけなのです。

でも、粋な振込をしてくださる方がいらっしゃったり
寄付控除のアドバイスをくださったり
わざわざぼく名義の受領証を送ってくださったり
みなさん心温かな方ばかりで、自分は人に恵まれているとつくづく感じました。
みなさま、本当にどうもありがとうございました。




さて。
話変わりまして。

さる4月11日に、今年も立木義浩先生によるDM撮影がありまして
写真があがったとのことで、本日受け取りに
六本木の立木先生の事務所へ出掛けてきました。

そうしたら、今年はいつもの4×5のポジに加えて
一緒にデジカメで撮ったデジタルデータとその紙焼きもあってびっくり。
ぼくのような若僧の個展写真にも手を抜くことなくきちんと正面から向きあってくださる姿は
最高にかっこいいです。
立木先生、今回もありがとうございました。

というわけで、さっそくその写真をご紹介します。

まずは6月の銀座松屋さんの分。

2011matsuya.gif
白釉松灰釉掛分四方鉢。

ここ数年、ずっと花器をDMに使っていたのですが
久しぶりに食器をDMに選びました。
ぼくにとってホームグラウンドであり、今年で12回目になる松屋さんでの個展が
今年は一番奥の美術画廊に移ることになって
あらためて、自分の原点でもある食器を案内状に使いたかったのです。
この鉢は松灰釉と藁灰竹灰を使った白釉との掛分けなのですが
釉の掛かりがとてもうまくいって、松灰釉の厚くかかった部分の結晶化の具合もよくて
とても気に入っています。



さて、次は10月の名古屋松坂屋さんの分。

2011matsuzakaya.gif
黒陶線刻文花器。

これまた形も文様もマットな感じの焼き上がりもとても気に入っていて
何を隠そう、今日まで出瓶していた山村御流いけばな展にはこの花器を使いました。


その御流の華展は前期が今日までで、
立木先生の事務所を辞したあと
高島屋さんに回って自分の作品の撤収をしてきました。
ご覧くださったみなさま、どうもありがとうございました。

華展は引き続き明日から19日まで、後期があります。
よかったらどうぞご覧下さい。
実はなんと後期にも中野作の花器を使って活けてくださる方があって
ぼくも今日それを知ってビックリしました。
一番奥の真ん中あたりです。見つけてみてください(笑)。
花材は紅ずおうとクリスマスローズでした。



2011/4/15(金)チャリティコメント。 


チャリティにご賛同いただいたみなさまからコメントをいただきました。
拝見して、震災に思う気持ちはみんな同じだなあ、とあらためてしみじみ感じました。
このチャリティを通じてつながったこのご縁は、ぼくにとって大切な宝物です。


震災、津波による被害の甚大さはもちろんですが、
原発事故による被害は今も拡大し続けています。
原発自体が収束にほど遠い現状である上に
風評被害や、土壌、海洋汚染による農業水産業の受けるダメージは
見当もつかないほどこれから大きくなってくると思われます。

いただいたコメントにもありましたが
まだまだ復興はこれから。
これからも自分にできることをみんなでしていきたいなあ、と
コメントを拝見しながら、その思いを強くしました。
ご了解を得たうえで、ここにご紹介させていただきます。
(チャリティページにも掲載させていただいています)




●T.O.様(愛知県)
先ほど花器が届きました!
制作の時間を取られたでしょう、桐箱入りでいいのかな?と思ってしまいました。
枝物の似合いそうな花器ですね。

このような取り組みの機会をいただきありがとうございます。
ちょっとだけ「募金をしておきながら、作品をいただいてしまう」ことに迷いもあったのですが、
有難く頂戴いいたします。
募金先を迷っていた所、よいきっかけを頂きました。

まだまだ復興はこれから。できる範囲で支援を続けたいと思います。

ありがとうございました。




●M.H.様(兵庫県)
決断をアクションに移し、それを情熱を持って、持続されて
きちっとこういう形にされたことに、私は心からの賞賛と「ありがとう」の気持ちを
純さんに、あらためてお伝えしたいと思います。

被災地の方々のために、純さんや賛同された方々と心を一つにして、
支援をさせていただくことができて、そのことが、今、この災害を乗り越えるための、
私自身の、心の支えになっています。
分かち合うことで、悲しみは半分にも、喜びは倍にもになっていくこと。素敵なシナジー効果ですね。

まもなく、あれから一月ですね。
余震が収まり、原発の問題が一日も早く解決しますようにと、祈りを込めて、
力強く美しい花入に、我が家の庭で育った、早咲きのチューリップを生けました。

IMGP1367.JPG




●Y.I.様(神奈川県)
本日、花入れを頂きました。
写真でより、更に格好いいですね。
何故かROCKを感じます(笑

写真で拝見したところ、少しずつ色が違うようでしたが、
空けた瞬間、「我が家にはこの色が来たのね」と嬉しく思いました。

最近、ガーデニングの花が良く咲いているので、重曹につけたあと、
さっそくさしたいと思います。

素敵なものを有難うございました。




●K.M.様(千葉県)
今日、花入が届きました。写真より何倍も素敵です。

以前より、中野さんの作品を○○先生のお宅で拝見し、
私もいつか手に入れたい、と思っていました。
今回、思いがけず、このような形でいただくことができ、
本当に嬉しく思います。ありがとうございました。 

あの3月11日からもうすぐひと月になりますが、
この間、ずいぶんたくさんのことを見聞きし、感じ、考えてきたように思います。
私自身も家族も我家も、あの地震による被害はほとんどなかったにもかかわらず、
あの日を境に、自分の中で何かが変わってしまったようにも感じます。
残りの人生を、変えるべきところは変えて、生きていかなければいけないとも考えます。

お手紙にお書きになっていますように、中野さんの思いのこもった花入を眺め、
被災された方々が一日も早く平穏な暮らしを取り戻されるよう、
救助や支援、そして原発事故の収束に奮闘されているすべての人々の安全と作業の成功を祈ってまいります。




●M.S.様(新潟県)
本日、花入れが届きました。

和な花も洋の花も似合いそうな色だと思いました。
大切にします。ありがとうございました。
同封いただいたお手紙にありました、連帯している感覚から生まれる力を、
賛同者側の私も感じました。人はつながってなんぼだなと。

これからも、いろいろなつながりに希望を持ちたいと思います。
それに、今の時代、今回のこの企画のようなつながりからも(たとえ見ず知らずであっても)
力をもらえるというのは、本当にすごい時代だなと思うとともに、心強いと思います。

最後に、原発や余震がどうかおさまり、
被災地はじめ震災の影響を受けるたくさんの方々に心落ち着く暮らしが
はやく戻ることを願いたいと思います。




●T.A.様(東京都)
花入れ9日に届きました。

私事ですが、今日(11日)が誕生日なので、すごいタイミングで頂きました。
(4月下旬まで待つつもりでしたので)
ありがとうございました。

今こそ日本の底力を!負けるな東北!

2011/4/13(水)山村御流いけばな展。 



明日、4月14日(木)から19日(火)まで
日本橋高島屋さんにて、毎年恒例の山村御流いけばな展が催されます。

今年はひさしぶりにぼくも出瓶することになりまして
会期前日の今日、活け込みに行ってきました。

自作の黒陶線刻文花器に吉野桜とぎぼしを活けました。
前期に展示されるので、16日(土)まで、一番左奥の隅に展示してあります。
よかったらご覧下さい。

山村御流の華展は華展には珍しく入場も無料ですので
どうぞお気軽にお出掛けください。
なお、今回は震災の関係で連日夕方5時に閉場いたしますのでお気をつけ下さい。
(高島屋さん自体は夜8時まで営業しています)





大和円照寺 山村御流 いけばな展

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間:4月14日(木)~19日(火)※会期中、連日午後5時閉場。
    [前期] 4月14日(木)~16日(土)
    [後期] 4月17日(日)~19日(火)

場所:日本橋高島屋 8階 ホール

■入場無料

主催:山村御流家元・東京精華会

日本橋高島屋では、恒例の「山村御流いけばな展」を開催いたします。
山村御流は、奈良円照寺が後水尾天皇の第 一皇女・文智女王により開山されて以来、今日に至るまで、
代々の御門跡の「花は野にあるように」という御心のままに
連綿と伝えられている趣深いいけばなで ございます。
春たけなわのつつましいはなの姿とそのこころにふれるひとときを
お過ごしいただければ幸いです。(案内状より)






話は変わりますが
花入のチャリティ出品したものの発送を終えまして
届いた方からメールをいただいております。
みなさんとてもよろこんでくださって作者としてもうれしいかぎりです。

ぼくにとっては、チャリティの縁でつながった大事な方々です。
ご了解を得たうえで、いただいたコメントを少しご紹介できればと思っています。




2011/4/5(火)エイプリルフール。 



下の4月1日の日記、もちろんエイプリルフールですので
お間違えありませんように。

焼いたあともやわらかい陶器なんてありません!

(でもひっかかっていただくと
 わざわざ写真を撮った甲斐がありました(笑))




2011/4/1(金)世界初。柔らかい陶器。 



な、な、なんと!

私、このたび、柔らかい陶器を開発いたしました。



まずはこちらをご覧下さい。

20110401-01.jpg

中野の定番、面取花入です。これはクヌギ灰釉のもの。



これをこうして木槌でおもいっきり叩くと……



20110401-02.jpg



あ”!あ”!割れる〜と思いきや、
あら不思議。

なんとこのようにクシャッとつぶれるのです。



20110401-03.jpg



ほらこの通り。



20110401-04.jpg



こうしてペンスタンドが出来上がってしまいました。



20110401-05.jpg


ちゃんちゃん。







20110401-06.jpg

こちらのペンスタンドは昨日焼き上がったばかりの新作です。
今度の個展でお披露目します。


Viva! April Fool〜♪



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