2011/5/23(月):釉掛けと本焼きの日々。
個展まで、あと2週間ほどとなりました。
釉掛けと本焼きを繰り返す日々です。
続々と焼き上がってきております。
案内状にも書いた通り(ってまだ出してないですが)
今年は各種灰釉の世界をあらためて見直しています。
ぼくがメインで使っている灰釉は
藁竹灰釉、松灰釉、楢灰釉、藍灰釉、櫟灰釉の5種類。
他に茶灰釉、椿灰釉があと少しと、水簸灰汁抜き済みの樫灰と欅灰があります。
今年の新入りは櫟灰釉。
福井からはるばる送られてきた上質の櫟灰で、とても品のいい落ち着いた薄緑色にあがります。
今の一番のお気に入りで、今年の一点物の花器には櫟灰釉のものが多いです。
天然灰は水簸の目数もアクの抜けやすさもそれぞれ、
調合のレシピもそれぞれ微妙に変えています。
酸化炎で焼く還元炎で焼くか、厚掛けするか薄掛けするか、
また素地土によっても全然違う色合いを見せてくれます。
釉掛けした時の水の抜けやすさもいろいろで
藍灰釉なんかは水が抜けるまでとてもゆっくり。
みなそれぞれに個性があって、
こちらがちゃんとそれに合わせた応対をしてあげるときれいな色を見せてくれます。
人間と同じ。
2011/5/16(月):「立野窯通信」
本日、「立野窯通信」を配信させていただきました。
「立野窯通信」は個展情報や中野の制作活動に関する告知、その他気の向くままに
不定期にテキスト形式のメールにてお知らせしているものです。
これまでご縁をいただいてメールを遣り取りさせていただいている方を中心に
送らせていただいています。
お希望の方は問い合わせフォームよりご連絡ください。
※ご参考までにこれまで直近3回の「立野窯通信」はこちらです。
「立野窯通信」back number
2011/5/14(土):6/13(月)中野洋子ピアノリサイタルのご案内。
今年は松屋展と同時期に市ヶ谷ルーテルセンターホールにて、
母・中野洋子のピアノリサイタルが予定されております。
なかなか演奏されることの少ない、日本の現代曲のみを特集した演奏会となっております。
ご興味のある方はぜひお出掛けください。
====================
中野洋子ピアノリサイタル2011
「ディアローグ ー日本の作品によるー 」
====================
フライヤーの表・裏のPDFファイルはこちらをクリックしてください。
◉日時 2011年6月13日(月)午後7時開演(6時30分開場)
◉会場 ルーテル市ヶ谷センター
〒162-0842東京都新宿区市ヶ谷砂土原町1-1
電話03-3260-8621
・JR総武線市ヶ谷駅 地上出口 徒歩7分
・都営地下鉄新宿線市ヶ谷駅 A1出口 徒歩7分
・東京メトロ有楽町線・南北線 5,6番出口 徒歩2分
◉曲目 棚瀬正民 童歌変成Ⅱーチェロとピアノのために 共演:安田謙一郎 (チェロ)
間宮芳生 ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番 共演:篠崎功子(ヴァイオリン)
安生 慶 酒呑童子ーソプラノとピアノのための(詩・花輪莞爾) 共演:前田 地香子 (ソプラノ)
團伊玖磨 フルートとピアノのためのソナタ 共演:糸井 正博 (フルート)
◉チケット:全自由席 4000円
友達には、
「中野のお母さん、いよいよ日程を中野の個展にぶつけてつぶしにかかってきたな(笑)」
と冗談で言われるぼくの個展会期中のリサイタルですが
どうぞよかったら両方お楽しみいただければ、と(笑)。
ご興味ありましたらフライヤーお送りしますので、
どうぞフォームよりお問い合わせください。
お問い合わせ
演奏会詳細はこちら
2011/5/13(金):求愛の季節。
雨上がり、制作の合間に草刈りをしていたらすぐ近くでキジの鳴く声。
裏を見たら一匹トテトテトテ…と散歩していました。
そっと写真に撮ろうとしたら逃げられたのですが
しばらくまた草刈りをしていたら鳴き声が。
今度は刺激しないように音を立てずにそう〜っと工房の2階に上がって
ガラス越しにパシャリ。
iphoneのデジタルズームなので画質は粗いですが、確かにオスのキジです。
時々「エ゛ーッエ゛ーッ」と鳴きつつバサバサバサッと羽ばたく音がして
同じところをウロウロしてるようなので
これはもしや求愛の相手を探しているのかと思い、試しにネットで検索してみたところ
たしかにこれは「ほろ打ち」と言ってまさしく求愛行動でした。
「ほろ打ちによって自身の存在を遠くのメス達にアピールする。
早朝から 13:00 頃までは数分から数十分の間隔で続けられる」
とのこと。なーるほど。
しかし、13時頃までと書いてあったけれども
うちのキジは夕方5時頃までしつこくほろ打ちしていました。どんだけやる気だ?(笑)
でも彼は子孫を残すために真剣なんですよね。
動物も植物も自然の摂理の中で動いています。
人だけが身の丈を超えた欲望やエゴに囚われている、
そうして自然を穢しているんだーーそう思うと、
ほかの生き物たちに申し訳ない気持ちになります。
原子力発電は人間の身の丈を超えた技術のような気がしてなりません。
2011/5/8(日):山村御流いけばな展のお知らせ
〜横浜、名古屋、奈良〜
ぼくが習っております山村御流いけばな展、
先月、東京華展は無事終了しましたが
ひきつづき今月から来月にかけて、横浜、名古屋、奈良、と順次開催されます。
今日はそのお知らせなど。
●横浜華展
「第47回 大和円照寺 山村御流いけばな展」
会期/平成23年5月11日(水)〜16日(月)(前期=5/11〜13、後期=5/14〜16)
会場/横浜高島屋ギャラリー(8階)
時間/連日午後8時まで。ただし13、16日は午後6時閉場。(入場は閉場30分前まで)
●名古屋華展
「第44回 大和円照寺 山村御流いけばな展」
会期/平成23年5月18日(水)〜23日(月)(前期=5/18〜20、後期=5/21〜23)
会場/名鉄百貨店本店[本館]7階催場
時間/営業時間内(入場は閉展30分前まで)。20、23日は18時閉展。
●奈良華展
「大和円照寺 山村御流いけばな展」
会期/平成23年6月3日(金)〜8日(水)(前期=6/3〜5、後期=6/6〜8)
会場/近鉄百貨店 奈良店 6階 近鉄奈良ホール
時間/午前10時〜午後8時(5日・8日は午後4時閉場)
いずれも入場無料です。
お近くにお住まいのみなさま、どうぞお気軽にお出掛けください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
お、そういえば今日は5/8だからちょうど個展(6/8スタート)の一ヶ月前!
うーん、案内状の発送準備や、
たくさん預かってくださる方、置いてくれるところへの発送もしないといけないし
ぽちぽちと入る個別の注文にも対応しないといけないし
時間がいくらあっても足りない…(苦笑)。
今年は母のリサイタルが例年よりも遅くて6/13(月)と、ぼくの個展の会期中。
昨日、母の日を一日前倒しで実家に寄ってきたのですが
今年は日が近いからラストスパートの時期も一緒ということで
「お互い体壊さないようにしよう!」
と二人で話し合ってきました(笑)。
演奏会や個展が近づくとつい無理して体に負担をかけてしまうのも似てるんですよね。
というか母からそのDNAを受け継いだと言うべきか(笑)。
母のリサイタルの詳細については
また時間ができたらアップします。
2011/5/7(土):音楽室コンサート。
作業の合間を縫って
母が企画、運営している「音楽室コンサート」(@八千代市勝田台文化センター)に行ってきました。
今日の演目は、京都市山科在住のルカス・ロレンツィさんのフルートリサイタル。
ピアノは奥様である笠原純子さん。
ぴったり息の合った演奏は、ご夫婦でもあるお二人ならではの素晴らしさで
個展前の慌ただしい中、ホッと一息つくことができる貴重な時間となりました。
演奏会終了後、お二人とうちの両親とお茶をしてしばし歓談。
お二人の静かで飾らないお人柄は、演奏と同じように魅力的でした。
5/22(日)にも、笠原純子さんがお母様の笠原咸子さんと2台ピアノで演奏される演奏会が
京都市山科の笠原さんのサロンで催されるそうです。
関西にお住まいの方、よかったらどうぞお出かけください。
第104回 IMAマエストロ・サロンコンサート「笠原純子・笠原咸子 ピアノデュオの午後」
●日時/2011年5月22日(日)開場13:30 開演14:00
●開場/京都・IMAマエストロ サロン(JR・地下鉄「山科」駅より徒歩10分)
●入場料/大人1500円 子供800円
●曲目/モーツァルト:ピアノ協奏曲イ長調K.414(2台ピアノ版)
シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調「ます」D.667(2台ピアノ版 編曲藤野容子)
●ブログ/http://member-blogari.zaq.ne.jp/maestro
●お問い合わせ/maestro@kyoto.zaq.ne.jp
また、笠原さんは6/18(土)にも
京都府立府民ホール「アルティ」にてチェコフィルの弦楽アンサンブルと共演するそうです。
こちらはパッヘルベルのカノンやモーツァルトのアイネクライネナハトムジークなど
耳馴染みのある曲で楽しい演奏会になりそうです。
お問い合わせ:京都音協 http://www.k-onkyo.jp
2011/5/6(金):「包むー日本の伝統パッケージ」展。
今日はお花の稽古のために東京に出るついでに
目黒区美術館で延長開催中の「包むー日本の伝統パッケージ」展を観てきました。
竹、木、笹、藁、紙など、日本の風土に育まれた自然素材を用いた、
さまざまな包装方法や容器の造形。
小さな美術館ですが、とても楽しく観ることができました。
特に感動したのが藁による包装方法。
結び方ひとつで、米俵や炭俵のような重いものも包めるし
中空構造のクッション性や断熱性など、藁の特性を生かしたいろいろな包装方法。
肩肘張らずに楽しめる展覧会です。
ぼくは閉館前に行ったので時間がありませんでしたが
小さなカフェスペースもあって、ゆっくりと時間を過ごすこともできるようでした。
よかったらどうぞ。おススメです。
「包むー日本の伝統パッケージ」展
会期: 2011年2月10日(木)〜2011年5月22日(日)
会場:目黒区美術館(目黒駅徒歩10分)
時間:10:00~17:00
休館日: 月曜日 ただし、5月2日(月)は開館
2011/5/2(月):松屋さんの案内状が刷り上がりました。
先月末に、松屋さんの案内状が刷り上がりました。
案内状が刷り上がると、いよいよという感じがして気が引き締まります。
個展まであと一ヶ月ちょっと。
制作の方も、先月末から釉掛けと本焼きのサイクルに入りました。
これから一ヶ月はエンドレスに
釉掛け→本焼き→冷めるのを待って窯出し→待っている間に次の釉掛け→本焼き
を繰り返すことになります。
なので朝も昼も夜も関係なく、窯様のご都合に合わせた生活。
その合間を縫って、案内状発送準備もしないといけません。
ふー。がんばるぞー。
2011/5/1(日):更に叩いてみました(笑)。
先月1日に面取花入を叩いて作った(笑)ペンスタンドをご紹介しましたが
今回は更に叩いてつぶしてみました(…メ、メイフール?)
まずは前回の復習から。
これをこうして木槌で叩くと…
このようにつぶれます。
まずはペンスタンドの出来上がり。
はい、ここまでは前回の復習です(笑)。
そして、今回はこのペンスタンドを更にしつこくコンコン叩いてみます。
そうすると……
ほらこの通り、さらにつぶれました。
なんと、ロウソク台のできあがりです。
このロウソクはよくアロマキャンドルやティーキャンドルとして売っているもののサイズに合わせています。
もともと、震災で電気が復旧せず、電池も品切れになる中で
ロウソクが役に立っているというのを知って
ロウソク台を思い立ちました。
燃焼時間は3時間ほどなので火の消える見込みをつけやすいですし
背は低めで、厚挽きして重さもつけてあるので安定感は抜群です。
これも新作として来月の松屋さんにて出品いたします。
写真は櫟灰釉のものですが
他にも白釉(藁竹灰釉)、藍灰釉、松灰釉のものも出品する予定です。